2027年4月からの本人確認厳格化|電話・スマホ・マイナンバーカードを持たない人の対処法
◆ 1. まず知っておくべき前提 ◆
まず知っておくべき前提 — 何が変わるのか
- 📌 2027年4月1日からのICチップ読み取り必須化 2027年4月1日から、犯罪収益移転防止法の施行規則改正により、銀行などの金融機関では本人確認書類のICチップ情報の読み取りが原則必須となります。これまでの「免許証の写真を撮って送る」方式は使えなくなります。
- 📌 窓口の対面手続きは残る これはあくまで「本人確認の方法」が変わるという話です。窓口での対面手続き自体がなくなるわけではありません。千葉興業銀行は「マイナンバーカードをお持ちでないお客さまは、店頭窓口にて口座開設のお手続きをお願いいたします」と明記しています。
- 📌 岩手銀行の案内 岩手銀行も「ICチップが内蔵された本人確認書類をお持ちでない場合や、暗証番号をお忘れの場合は、窓口でご相談ください。お客さまのご事情に応じて、別の方法による本人確認をご案内いたします」と案内しています。
◆ 2. あなたのケースで考えられる選択肢 ◆
あなたのケースで考えられる選択肢
- 📌 選択肢①:ICチップ付きの「運転免許証」または「パスポート」を使う マイナンバーカードがなくても、ICチップが内蔵された本人確認書類であれば本人確認は可能です。具体的には、運転免許証(ICチップ付き)、パスポート(ICチップ付き。ただし住所情報はチップに入っていないため、別途住民票が必要)、在留カード、特別永住者証明書などが該当します。
- 📌 運転免許証の暗証番号に注意 運転免許証のICチップを読み取るには、暗証番号(2種類)が必要です。免許取得時や更新時に窓口で設定した番号を思い出す必要があります。忘れた場合は、運転免許センターや警察署の窓口で本人が確認する必要があります(電話や家族の代理では教えてもらえません)。
- 📌 銀行側が読み取り端末を用意 窓口でICチップを読み取る際は、銀行側が専用の端末(スマートフォンなど)を用意してくれます。あなた自身がスマホを持つ必要はありません。
- 📌 選択肢②:スマホもICチップ付き書類もない場合 — 窓口で「別の方法」を相談する 岩手銀行の案内にある通り、ICチップ付き書類がない場合でも、窓口で相談すれば「別の方法による本人確認」を案内してもらえます。具体的にどのような方法が用意されているかは銀行ごとに異なりますが、対面であることの強みを活かした確認方法が取られる可能性があります。重要なのは、諦めずに窓口で事情を説明することです。「スマホもマイナンバーカードも持っていない」と伝えれば、銀行側は何らかの対応策を提示する義務があります。
- 📌 選択肢③:郵送による本人確認(銀行による) 三菱UFJ銀行のFAQには、スマートフォンを持っていない方に対して「郵送での本人確認」を案内する記載があります。すべての銀行が同じ対応をしているわけではありませんが、大手銀行を中心に、非対面・非スマホの方向けの代替手段が用意されている可能性があります。まずは取引したい銀行の窓口やサポート窓口に電話で確認してみてください。
◆ 3. 今すぐやっておくべきこと ◆
- 📌 お持ちの書類を確認する 運転免許証はICチップ付きですか。パスポートはありますか。有効期限は切れていませんか。
- 📌 運転免許証の暗証番号を思い出す(または確認する) 2種類の4桁の数字です。忘れた場合は免許センターへ。
- 📌 取引銀行の窓口に相談する 「スマホもマイナンバーカードも持っていないが、2027年4月以降も口座を使い続けたい」と伝え、どのような手続きが必要か、代替手段があるかを確認する。
- 📌 焦らない 今お持ちの口座は2027年4月を過ぎてもそのまま使えます。ルール変更に伴う本人確認のやり直しが全口座に一律に求められるわけではありません。新規口座開設や、窓口で本人確認が必要になる手続き(住所変更、大金の取引など)の際に、新しいルールが適用されます。
◆ 4. 冷静な補足 ◆
冷静な補足
- 📌 「スマホがなければ銀行取引が一切できなくなる」わけではない 検索結果を見る限り、「スマホがなければ銀行取引が一切できなくなる」という記述は見当たりません。金融庁はICチップ読み取りへの移行を求めていますが、それはあくまで「不正防止のための本人確認手法の高度化」であり、アクセシビリティ(高齢者やデジタル機器を持たない方への配慮)を完全に無視するものではありません。窓口という「人間が対応する場」が残されている限り、あなたのようなケースに対応する道は確保されています。
- 📌 銀行による対応の差 銀行によって対応の柔軟さに差がある可能性は否定できません。今のうちに、お取引のある銀行(ゆうちょ、農協、信用金庫など)の窓口で直接相談しておくことを強くお勧めします。それが最も確実な「対策」です。
◆ 5. インターネットバンキングを利用するとき ◆
インターネットバンキングを利用するとき
- 📌 結論 電話・スマホ・マイナンバーカードをお持ちでない方が、2027年4月以降に新たにインターネットバンキングを「利用開始」することは、事実上極めて困難になります。一方、すでに利用中のインターネットバンキングの「ログイン・照会・振込」などの日常操作は、原則としてこれまで通り続けられます。
- 📌 「利用開始」と「利用継続」は別問題 2027年4月1日の改正で変わるのは、「本人確認が必要になる場面」の確認方法です。変わるものは、新規の口座開設、インターネットバンキングの新規申し込み、住所・電話番号の変更届など、本人確認が求められる手続き全般です。変わらないものは、すでに口座とインターネットバンキングの契約が完了している方が、日常的にログインして残高照会・振込・入出金明細の確認などを行う操作です。
- 📌 継続利用に新しい本人確認は原則不要 あなたが現在インターネットバンキングを利用中であれば、その利用を続けること自体に新しい本人確認は原則として求められません。ただし、住所変更などの「手続き」が必要になった際に、新しい本人確認方法(ICチップ読み取り)が求められます。
◆ 6. なぜ「新規利用開始」が困難になるのか ◆
なぜ「新規利用開始」が困難になるのか
- 📌 非対面での本人確認の中心 改正後、非対面(オンライン)での本人確認は、マイナンバーカードのICチップ読み取り(公的個人認証)が中心となります。金融庁の資料でも、対面・非対面を問わずICチップ読み取りが必須となり、画像や写しによる確認は原則廃止されることが示されています。
注:パスポートには住所記載がないのでオンラインでの登録には使えませんーー別途、住民票などの証明が必要になるためと推測されます。
- 📌 具体的な銀行の案内 第四北越銀行はWeb口座開設時の本人確認方法として「スマートフォン等により、マイナンバーカードによる公的個人認証、またはICチップ情報の読み取りおよび容貌の撮影」を挙げています。ドコモSMTBネット銀行(旧住信SBIネット銀行)は、2026年9月28日以降「スマホで本人確認」(書類の撮影方式)を廃止し、ICチップ読取または公的個人認証に移行すると発表しています。
- 📌 スマホとカードの両方が必要 スマホ(ICチップ読み取り対応端末)とマイナンバーカード(またはICチップ付き運転免許証)の両方がなければ、新規のオンライン本人確認は事実上完了できません。
◆ 7. あなたのケースで考えられる道 ◆
あなたのケースで考えられる道
- 📌 道①:インターネットバンキングの新規利用は「窓口」で相談する オンラインでの新規申し込みが難しくても、窓口での対面手続きは残されています。第四北越銀行の案内でも、窓口での各種手続きは「専用機器によるICチップ情報の読み取り」で行うとされており、銀行側が読み取り機器を用意します。ただし、あなたがスマホもマイナンバーカードもお持ちでない場合、ICチップ付きの運転免許証やパスポートがなければ、窓口でも本人確認が難航する可能性があります。まずは取引したい銀行の窓口で、手持ちの書類で何ができるかを直接相談するのが確実です。
- 📌 道②:すでに利用中のインターネットバンキングは「継続利用」に注力する もし現在何らかのインターネットバンキングを利用中であれば、その契約を維持することが最も現実的です。新規に別のネットバンキングを始めるより、既存の契約を大切にしてください。日常のログイン・照会・振込は、改正後もそのまま使える可能性が高いです(銀行のシステム変更によりログイン方法が変わる可能性はあるため、利用中の銀行の案内には注意してください)。
- 📌 道③:電話による照会サービスや窓口利用を組み合わせる ゆうちょダイレクトには「テレホンサービス」という電話による照会・振替のサービスが規定上存在します。ただし、これはスマホやパソコンがなくても使えるサービスですが、利用申し込みの際に本人確認が必要です。新規申し込みが改正後の基準に対応できるかは、ゆうちょ銀行の窓口で確認してください。
◆ 8. インターネットバンキングに関する冷静な補足 ◆
インターネットバンキングに関する冷静な補足
- 📌 スマホとマイナンバーカードが絶対必須とまでは言い切れない 検索結果から判断する限り、「インターネットバンキングを利用するにはスマホとマイナンバーカードが絶対に必須」とまでは言い切れません。窓口での対面本人確認の道は残されており、ICチップ付きの運転免許証などで対応できる可能性があります。
- 📌 オンライン完結の利便性は享受しにくい 「自宅にいながらオンラインで完結させる」という意味でのインターネットバンキングの利便性を、スマホもマイナンバーカードもなしに享受することは、2027年4月以降は極めて難しくなるというのが率直な結論です。
- 📌 最も確実な第一歩 お取引のある(または取引したい)銀行の窓口で、「スマホもマイナンバーカードも持っていないが、インターネットバンキングを使いたい(または続けたい)」と直接相談することをお勧めします。銀行によって対応の柔軟さに差がある可能性があるため、これが最も確実な第一歩です。
🔑 核心メッセージ
電話・スマホ・マイナンバーカードがなくても、窓口の対面手続きとICチップ付き運転免許証等で口座は守れます。インターネットバンキングの新規開始は困難ですが、利用中の契約は継続できる見込みです。今すぐ取引銀行の窓口で相談してください。
(改正の根拠は犯罪収益移転防止法の施行規則。千葉興業銀行・岩手銀行・三菱UFJ銀行・第四北越銀行・ドコモSMTBネット銀行の案内に基づく)