深層分析報告書 ─ 一次資料・時系列・歴史的影響・現代的示唆まで徹底検証 ─
2007年3月2日、米公共放送「Democracy Now!」のエイミー・グッドマン氏とのインタビューで、米陸軍退役4つ星将軍ウェズリー・クラーク(元NATO欧州連合軍最高司令官)が、9.11テロ直後の極秘情報を初めて公に暴露しました。
クラーク将軍は、9.11発生から約10日後(2001年9月20日頃)にペンタゴンを訪れた際、旧知の将官からこのメモを見せられたと証言。メモは極秘扱いであり、将官は「これは機密です」と明言しました。
さらに数週間後、アフガニスタン空爆が始まった頃に再度同じ将官に会った際、将官は「まだイラク攻撃は予定通りです。それどころか、もっとひどいことになっています」と語り、メモの内容を再確認させました。
9.11直後、クラーク将軍はペンタゴンで副長官補佐官(当時ポール・ウォルフォウィッツ氏らネオコン派)と面会。イラク攻撃の動きに驚きを隠せませんでした。
旧知の将官が「国防長官室から届いたばかりのメモです」と言い、7カ国リストを明かしました。クラーク将軍は「機密ですか?」と聞き、「はい」との返事を受け、「では見せないでください」と拒否。
アフガニスタン作戦開始後、再び同じ将官に会い、「イラクはまだ攻撃するのですか?」と尋ねると、「もっとひどい。7カ国を5年で叩く計画です」とメモの内容を繰り返し確認。
クラーク将軍はこの計画を「テロとの戦いではなく、国家転覆のキャンペーン」と批判。アルカイダの真の温床(サウジアラビア、パキスタンなど)を無視した誤った戦略だと指摘しました。
| 順番 | 対象国 | 攻撃・介入の主な時期 | 結果と影響 |
|---|---|---|---|
| 1 | イラク | 2003年3月(米英主導侵攻) | フセイン政権崩壊、サダム処刑。数十万人死亡、ISIS台頭の遠因 |
| 2 | シリア | 2011年〜(内戦支援・空爆) | アサド政権存続も国家崩壊寸前。ロシア・イラン介入で米計画は部分失敗 |
| 3 | レバノン | 2006年(イスラエル侵攻) | 直接米軍介入なしも、ヒズボラとの紛争激化。米・イスラエル連携の象徴 |
| 4 | リビア | 2011年3月(NATO空爆) | カダフィ政権崩壊・殺害。国家分裂、奴隷市場発生。アフリカ難民危機の引き金 |
| 5 | ソマリア | 2007年〜(ドローン攻撃・支援) | アルシャバブ掃討作戦継続中。国家機能不全が慢性化 |
| 6 | スーダン | 2000年代後半〜(制裁・南スーダン分離支援) | 2011年南スーダン独立。ダルフール紛争激化。政権不安定化 |
| 7 | イラン | 継続中(制裁・暗殺・代理戦争・2026年現在脅威) | 未だ直接侵攻なし。ただし核合意破棄、暗殺、最近の軍事脅威がエスカレート |
注目すべきは、7カ国すべてが「テロ支援国家」として名指しされたにもかかわらず、9.11実行犯のほとんどがサウジアラビア出身だった事実です。クラーク将軍自身が「間違った標的を選んだ」と批判した理由です。
このメモは、9.11を契機に加速したネオコン(新保守主義)派の戦略文書群と完全に符合します。
クラーク将軍は「これはテロ対策ではなく、帝国主義的な国家転覆計画だった」と繰り返し警告しています。
クラーク将軍が暴露してから25年。リストの最後の標的「イラン」は今、トランプ政権下で再び最前線に立っています。
マルンディ教授(テヘラン大学)が指摘したように、9.11直後にイラン国民が米国にろうそくを灯して支援したにもかかわらず、「悪の枢軸」に指定された歴史が繰り返されようとしています。
日本にとっての教訓:米国の「同盟」は一時的で、都合の良い時に破棄される可能性が高い。エネルギー安全保障を他国に依存する限り、こうした計画の「巻き添え」になるリスクは常在します。