グローバリストの戦略と日本への影響
国家主権の危機

この投稿は「なぜグローバリストは日本を衰退させるのか?...知らないと損する政治雑学」(https://www.youtube.com/watch?v=LT4l3ZO2Hfg)から引用させていただきました。

グローバリストの正体と目的

グローバリストという言葉を1度は耳にしたことがあるだろう。彼らの狙いを知らなければこの国は間違いなく飲み込まれる。今まさに国家の形そのものが崩されようとしているのだ。

まず理解すべきはグローバリズムの正体である。それは国境を取り払い世界を1つの市場に変えようとする考え方だ。一見すれば理想のように思えるが実態は違う。強い国が残っていれば資本や人を思うままに動かすことはできない。だからこそエリートたちは国境を壊し、国民国家を弱体化させようとする。目的は単純だ。世界を統治しやすくし、自分たちの利益を最大化することである。(代表的な例は「EU」である)

その結果として国民にのしかかるのは深刻な負担だ。国家は力を失い、自分の国を守れなくなる。移民や文化の摩擦によって社会は分断され、治安や福祉は揺らぐ。格差は広がり、儲かるのは一部のエリートだけ。伝統や地域社会は静かに壊され、日本人の暮らしそのものが奪われていく。

グローバリストを構成する3つの層

ではこの流れを操っているのは誰なのか。それがグローバリストである。ただし操る者たちは1つの塊ではない。異なる立場にいながら互いに結びつき同じ方向に進んでいる。大きく分ければ3つの層がある。

第1に金融と経済を握る人々だ。海外の巨大銀行や投資家は通貨や株式市場を通じて各国の政策に口を出す。借金を抱えた国には資金援助の代わりに厳しい条件を突きつける。その結果国民の生活よりも金融システムを優先せざるを得なくなる。(代表的な例は「IMF」である)リーマンショックを思い出してほしい。犠牲になったのは国民であり、救われたのは金融機関だった。この構造こそ金融エリートの思うつぼなのである。

第2に政治家と国際的な会議の場である。各国のリーダーや官僚が集まり世界共通のルールを作る。環境対策の名目で厳しい規制を設けその裏で特定の企業が特権を得る。(代表的な例は「ダボス会議」である)移民の受け入れを強く迫りその負担は国民が背負うことになる。表向きは人道的な理想を掲げながら実際には各国の主権を弱める方向に働いているのだ。

第3に大企業とメディアである。GAFAのような巨大IT企業は私たちの生活や情報を握りしめている。買い物、仕事、個人データ。その全てが彼らの利益になる。さらにテレビや新聞もグローバリストの思想を広める役割を果たしている。人権や多様性という言葉を繰り返し国民にそれが唯一の正義であるかのようにすり込むが、移民増加に伴う治安の悪化や福祉の不安はほとんど報じられない。(代表的な例は「日本、米国」である)情報が偏れば国民は知らぬ間に誘導され従わされてしまうのだ。

金融、政治、そして企業とメディア。この3つの層が結びつき国境を超えて世界を操っている。彼らは理想を語る思想家ではない。現実的で容赦なく自分たちの利益のために国民国家を解体しようとしているのだ。

移民政策に隠された4つの目的

なぜグローバリストは移民を大量に受け入れさせようとするのか?その背景には単なる人道支援では語れない明確な狙いがある。今回は4つの視点からその目的を読み解いていく。

まず1つ目は国家の解体・弱体化だ。国家とは本来国民という同質的な集団によって成り立つ共通の言語、文化、法や政治が安定して機能する仕組みだ。しかしそこに大量の異文化・異民族が入り込めばどうなるか。言語も価値観も違う人々が1つの社会に混在すれば社会の分断が進む。治安や福祉、教育などの公共サービスは制度疲労を起こす。国民の一体感や愛国心も薄れていく。グローバリストはこれを望んでいる。国民国家の枠組が壊れば個々の国が弱体化し、より統合された国境なき世界が実現しやすくなるからだ。つまり移民政策は国家そのものを壊す手段として機能している。

次に安い労働力の確保という経済的な理由がある。企業経営者にとって人件費は常に削減対象だ。賃金交渉を行う日本の労働者よりも低賃金でも働く移民労働者の方が都合がいい。(小泉・竹中が作った「派遣労働者」)事実日本でも外国人労働者の活用は介護、外食、建設などで急増している。これは表向き人手不足対策とされるが、その実態はコスト削減が目的だ。移民労働者が増えれば全体の賃金相場が下がり、日本の労働者も立場が弱くなる。(これが「経団連」の目的である)つまり大企業にとっては労働力の供給過多こそが理想なのだ。そしてこの構造を推進するのがグローバリズムの論理である。

3つ目は消費市場の拡大という狙いだ。移民が増えればそれだけ人口が増える。人口が増えれば家も必要になり、食料や日用品の需要も高まる。企業にとっては新たな消費者を獲得するチャンスでもある。特に経済が停滞する先進国では人口減少による市場縮小が課題だ。だからこそ人口を外から輸入することで市場の規模を無理やり維持しようとする。(これが「財務省」の目的である)しかしそれは本来の自然な成長ではない。移民によって一時的に需要は膨らむが、その裏では治安や福祉制度の歪みが深刻化する。経済の延命措置が社会の不安定化を引き起こしているのだ。

そして最後に最も深刻なのが政治的支配の確立だ。国家の分断が進み国民同士の利害が一致しなくなればその社会は統治されやすくなる。移民を呼び込むことで多文化・多民族化が進めば1つの意見でまとまることが難しくなる。(これが「自・公政権」の目的である)結果として対立が絶えず政治は混乱し、外部からの管理を正当化しやすくなる。例えば国連やグローバル金融機関、あるいは超国家的な企業や団体がその統治の空白を埋めるようになる。主権が形だけになり政策も世論も外部からコントロールされる社会。(代表的な例は「日本・ドイツ」である)これこそグローバリストが目指す統合された支配構造なのだ。

移民政策とは本来慎重であるべきものだ。文化的や歴史的、そして地理的な背景を考慮しなければその代償は社会全体にのしかかる。にも関わらず一部のエリート層は人道や多様性という美辞麗句で国民を黙らせ、都合の良い労働力と市場、そして支配構造を手に入れようとしている。移民を受け入れるかどうかその判断は国の将来と直結している。一時の労働力や経済成長のために社会の土台を崩してはならない。国民1人1人が自分の国を守る意識を持たなければいつの間にか取り返しのつかない社会になるのだ。

日本が狙われる理由と弱体化の構造

日本はなぜ外部の力に揺さぶられるのか?その理由は単なる偶然や国際環境の変化ではない。背後には意図的に仕組まれた構造が存在している。グローバリストにとって日本は利用価値がある一方で独立性が邪魔になる国だからなのだ。

戦後日本はアメリカの保護の下で奇跡的な経済成長を遂げた。だが同時に憲法や安全保障体制によって自国の軍事力を制限され、外交や資源政策の自由を奪われてきた。つまり日本は豊かさを与えられる代わりに主権を封じられた国として管理され続けてきたのである。グローバリストの戦略は明確である。日本を2度と独立した強国にさせないことなのだ。

まず経済的な従属関係がある。日本はドルを軸とする金融システムに組み込まれ経済政策の自由度を大きく制約されている。円安が進めば外国企業や不動産、土地を安値で買いあさり日本の富は静かに海外へ流出していく。近年の円安局面では外国資本によるホテルやマンションの買収が相次いだがこれも仕組まれた構造の一部である。つまり為替や金融システムを通じて日本の富を吸い上げる仕組みが固定化されているのだ。

次に軍事的な制約である。憲法9条(Made in U.S.A)のもと日本は独自の防衛力を十分に整備できず米軍基地への依存が続いてきた。その結果安全保障戦略も独立して描くことができず常に外部(米国・中国)の意向を気にしなければならない。これは単なる防衛の問題ではなく外交全体を縛る鎖である。アジアにおいて中国やロシアが独自の軍事力で影響力を拡大する一方日本は自国を守れない国として位置づけられているのだ。

さらに教育と情報のコントロールも見逃せない。戦後教育は自虐史観を強調し、国民の誇りや歴史への自信を奪ってきた。国に誇りを持たない人々は従順で扱いやすい存在となる。メディアやSNSでは平等や多様性という言葉が繰り返されるがその背後には国民を政治から遠ざける意図がある。誇りを失った国民は支配を受け入れるしかないのである。

そして資源と食料の依存構造も深刻だ。エネルギーの大半を中東や海外に依存し、食料自給率は先進国の中でも最低水準である。貿易ルートや国際市場が揺らげば日本の生活基盤はすぐに危機に陥る。これは偶然の結果ではなく、あえて自給率を高めない政策が続けられてきたことの帰結なのだ。グローバリストにとって自給できない国ほど管理しやすい存在なのである。

ではなぜここまで日本が狙われるのか理由は単純である。日本は技術力と経済規模を持ちながら自立の基盤を欠いているからだ。富はあるが独立性はない。この矛盾こそがグローバリストにとって最も利用しやすい条件なのだ。実際欧州の一部国家は資源や軍事で自立を維持しているが日本はそれができない。だからこそ経済的には豊かでありながら政治的には常に外部の意向を気にする立場に追い込まれているのである。

日本弱体化の狙いは偶然ではない。経済、軍事、教育、資源、あらゆる分野で依存を深めさせられてきたことは歴史的に仕組まれた戦略である。この構造を直視しなければ日本は永遠に管理される国に止まる。一時の繁栄に安心し、根本的な独立を忘れればやがて国の形そのものが失われるだろう。だからこそ国民1人1人がこの狙いを理解する必要がある。なぜ弱体化されているのか。その仕組みを知ることが主権を取り戻す第一歩なのだ。未来を守るためには知らないふりではなく現実を直視する勇気が求められているのである。