ミアシャイマー教授来日に関する議論(後半)


本稿は『台湾有事問題の本質は日本の核武装議論【THE CORE FORUM2025冬事前インタビュー】【伊藤貫】【及川幸久】』(https://youtu.be/nMIdHBVRRv0の内容と各種補足報告から再構成した資料です。


CFR論文の戦略的意義

で、あの、今日面白いことに今日の…はい。あの、カウンシル・オン・フォーリン・リレーションズとCFRありますよね。今日の外交、あの、外交問題評議会のウェブサイトを見てたらオクラホマ大学の軍事学の専門家が2人カウンシル・オン・フォーリン・リレーションズのあのウェブページに「日本に核を持たせろ」とという論文出してるわけ。それはこの台湾のこの議論をきっかけでですか?いや、それだけじゃなくて、この議論は日本に核を持たせた方が将来のアジアは安定すると…ああ、で今日なんですよ、今日。これ面白いなと思って。それ面白い。そう、そう、そう。

論文発表の戦略的メッセージ

で、カウンシル・オン・フォーリン・リレーションズ、外交問題評議会が今日それを出したっていうのは僕は中国に対する警告だと思うんですね。なるほど。アメリカ政府には日本に核武装させるオプションも残ってるんだよと。なるほどね。うん。あの、じゃ、こ、ここでの対立であんまり中国がやりすぎちゃうと日本がそっちの方行っちゃったら逆にあのまずいぞってね。そう、そう。なるほど。だからあんまりあの英語で言うとエクサセベイト…はいはい。あんまり挑発しながいいと。そうそう。で、CFRってカウンシル・オン・フォーリン・リレーションズってのはやっぱりアメリカで1番影響力のあるシンクタンクでしょ。うん。はい。で、日中間がこれだけ揉めてる時にこの論文を今出してくると…うん。いうのは僕はすごく面白いと思います。なるほど。

イベントでの議論の重要性と核武装論

高市発言を契機とした核武装論の浮上

いや、あの、伊藤先生、まさにね、今回、え、今回のイベントで、え、伊藤先生に本当にあの、オンラインであの、夜中に出て、出ていただきたい理由の1つはまさにこの点で、あの、日本でこのあの高市あの台湾有事発言をきっかけに久々に久々っていうか、あの、珍しくあの、核武装論がで浮上してきたんですよね。

はい。まさに今のお話の通り、これは中国にとっては不都合な状況なのかもしれないんですね。

そうです。そうです。

自衛隊内部の現実認識

それでね、あの、マスコミには乗らないと思いますけれども、自衛隊の内部には、あの、存立危機事態とか言って事態ですか、存立危機事態とか言って自衛隊が台湾に出てって中国と戦争するという風に言ってますけれども、自衛隊の内部にはそんなの無理だとっていうのは、中国はあれほどたくさん…たくさんのミサイルとあれほどたくさんのドローンと、それから少なくとも数百発の核ミサイルを持ってるわけですね。

日本の防衛能力の限界

で、中国のミサイルとドローンが日本に襲いかかってきたらもう何千という数のミサイル、ドローンをで攻撃できますから、日本がアメリカから買わされてるミサイル防衛システムなんていうのはもう数日間でチャラになっちゃうわけで、中国はとにかく延々と何千ものドローンとミサイルを日本に打ち込みますから、だからあの迎撃ミサイルなんていうのは2日か3日で全部使い果たし、その後日本は丸裸になっちゃうわけです。

そしたら自衛隊の基地が全部中国のドローンとミサイルにやられちゃうわけです。

自衛隊のリスク認識

で、自衛隊の人たちはそのこと知ってるわけです。で、しかも中国は数百発の核ミサイル持ってるでしょ。で、日本に打ち込む必要はないけれども、日本にもし自衛隊のあの巡洋艦なり、あの潜水艦なりがあの台湾まで出てきたら「我々は日本に核ミサイルを打ち込む」という風な活動、核活動をできるわけでしょ。

核の脅威とアメリカの限界

で、自衛隊から見ると中国から中国軍から中国政府から核活動、核ブラックメール、核活動を受けたら自衛隊はもうお手上げです。だってでしかも中国が日本に対して核活動をかけてきてもアメリカは絶対中国と核戦争しないです。そんなんするわけないんです。

ウクライナからの教訓

でもこれはバイデン政権の時にもう明らかになってます。プーチンがあの「我々は戦術核を使う用意がある」と言ったらバイデン政権をピューっと逃げ出したでしょ。で、それからもう小出しにしか武器を与えなかったでしょ。

アメリカの本音

あれはだ、で、しかも当時僕ね、アナポリスの教授とそれからアメリカの海兵隊の少佐とそれぞれ別の機会に話をすることがあったんですけれども、彼らは「もしあのこのウクライナ問題がこじれてロシアが戦術核をドイツなりポーランド、ルーマニアに打ち込むようなら引き上げる」と。「おうそうアメリカはロシアと戦争なんかしたくないから」…うん。「もうあのウクライナに対するあの援助をやめる」と「核戦争が嫌だから」そういう風に言ってたんですね。で、これが本音なんです。

台湾有事における日本の危険性

だから中国がこの台湾有事ですか、もしくはえっと、え、存立危機、え、事態存立危機…そうそう。情況…存立危機事態。うん。に際して日本に対して核活動をかけてきたらアメリカは動かないです。そんな日本を守るためにね、とにかくね、日本を守るために核戦争するなんていうことは絶対にありえないです。

高市氏の認識不足

だから、あの、なんていうか、自だから、あの、高市さんがアメリカの言われた通りに、あの、自衛隊は、だからアメリカ政府は自衛隊は出てこいと言ってるわけですね。で、高市さんは軍事学とか国際政治学とか一生懸命っていうか失礼な言い方ですけれども深い知識は持っておられないので、彼女は例えば産経新聞なんかが言う通りに「日本はアメリカに協力してれば日本を守ってくれるだろう」とそういう風に内部に考えておられるわけですけれども、実際にはあの自衛隊にとってもし台湾問題で自衛隊が出てっで、中国と衝突したら自衛隊にとってものすごく大きなリスクです、これ。

自衛隊内部の本音

で、あのマスコミには、あの、今のマスコミには出てこないですけれども、僕は知ってるんです。自衛隊の内部で「こんなことやったらまずい」と…うん。思ってる人がいるっていうこと。

ああ、なるほど。あの、例え後方支援であったとしてもまずいと。いや、さ、後方支援ぐらいのだけど高市さんは軍艦が出ていくっつったでしょ。だったんですよね。そうでしょ。そう。信じないでしょ。そう。そこが、そこが確かにね。ええ、なるほど。

ミアシャイマー理論の学習必要性

あの、先生、まさに、まさにそういうとこなんですが、えっとね、今のお話の中のそうなると、え、日本自体が、ま、ちょうどこの高市発言をきっかけにミアシャイマー教授の理論学んで、ではい。あの、核武装の議論はすべきじゃないかと。

伊藤先生の提唱と議論の封殺

これはまさに伊藤先生がね、ずっと提唱されてたことで、この議論自体が日本で多分封殺されてたっていうのがもう問題で、もうこんな多分をやめてこの議論をするっていうね、その、そのきっかけにまさにね、あの、していきたいと思、あの、今回のイベントそうしたいと思いますね。

はい。

防衛研究所の変遷

で、ちょっと例えば苦言を申しますと、例えば防衛研究所には昔は平松茂雄さんとああ、いう方がおられて、で、彼は中国の軍事のあの専門家だったんですけれども、平松さんはもう15年ぐらい前から日中間で軍事衝突が起きたら中国は日本を核する可能性が大きいと。で、その場合平松さんはアメリカは出てこないと。ああ、アメリカの核の傘は機能しないと。

平松氏の主張

だから平松さんはもう15、6年前から日本は核を持たなきゃだめだと言って日本のあの核保有を進める本を確か3冊ぐらいお書きになったんですね。でも今の防衛研究所にはそういうことをそういう発言をするあのがある人はゼロなんですよ。

現代の保守派の問題点

あ、でもとにかくね、今のあ、あの日本のテレビとか雑誌に出てくる人はみんないわゆる新兵保守で僕に言わせればハ米保守、アメリカを崇拝してて全部アメリカの言うことを鵜呑みにしちゃうというハ米主義者ですね。もう今は昔よりもさらに元々あの昔だってそんなにレベルが高かったわけじゃないんですけれどもますますます悪くなってきてで先ほどの話に戻りますけれども、2026年から2035年っていうのは東アジアのパワーバランスが大きく転換しても日本にとって不利な方向に大きく転換する時期になると思うんでですね。

はい。

ミアシャイマー教授の来日意義

で、その時にミアシャイマー教授みたいな方が來られて、で、日本はもう少し独立したあの安全保障能力を持ってあの自分の国を守んなきゃいけないと。

日本の疑似独立国状態

でね、ミアシャイマー教授は実は、あの、その1990年頃に書いた『The Tragedy of Great Power Politics』という本でも日本のことどうかどうかになってたかって言うと、日本はあの潜在的には大国としての外交政策と軍事政策を実行する能力を持っているけれども、その能力はアメリカによって実質的な、未だに実質的な占領に置かれているから米軍が日本を占領しているから日本はその能力を持てないと。

ミアシャイマー教授の指摘

そうするとあのもうこれ35年ぐらい前の話ですけれどもミアシャイマー教授はその頃から日本は未だにアメリカ軍、米軍に占領されている状態だから独立できないんだと。だからミアシャイマー教授はっきり言っと「日本は疑似独立国に過ぎない」とお書きになってたんですね。

はい。で、その状態は今でも同じです。うん。

アメリカにおける議論の変化

だけど、あの、今日だからカウンシル・オン・フォーリン・リレーションズに論文を載せた人も、それからミアシャイマー教授も、それからあとね、あのMITに、えっと、バリー・ポーゼンという学者がいるんですけれども、彼んかもあとね、テキサスA&Mの、えっと、クリストファー・レインかな。なんかもやっぱり今の東アジアの状況を見ると、あの、今日の論文にもあったように日本に核を持たせた方が東アジア地域は安定すると…うん。核持たせないと安定しないと…うん。そういう見解がもうアメリカから出てきてますから。

なるほど。はい。うん。

国内議論の必要性

だから日本もそっちの方向にあの国内の議論がそっちその方向に進んでいくしかないと思います。だからとかくね、日米関係をより一層強化せようという産経新聞的な単純な理屈では次の10年間は我々は乗りきれないです。うん。次の10年間の荒波を乗り越えるためにはそういうアメリカにくっついていればアメリカにしみついてれば大丈夫だという議論はもうあの通用しないですね。

なるほどね。その通りですね。

核議論の開始

で、これであの本当にね、核についてのもうまずは冷静な議論をしようと。で、で、まさにそのまだ出発点に立つか立たないかが今の日本だと思うんですが、そうなった時にはこれやっと具体的な話になってきて、あの例えばあの、え、NPT核不拡散条約からどうするのかとか、え、技術的なこととか…はい。

反対論への批判

あのね、お願いします。日本人で日本の核保有に反対する人たちはいかにも分かったようなことを言で石首相もそうだしそれから外務省であのロシア担当官だった佐藤正さんもそうなんですけども、いかにもわかったような態度で「そんなことしたらあのNああのノンプロリファレーションティ、不拡散に反対するとかそんなことしたらアメリカにアメリカからのプルトニウムかウラニウムの輸入を止められるとかね。そんなことあの返せって言われる」と…うん。「そんなことしたら日本が世界で孤立するとかね」。はい。

幼稚な反対論

もうそういうね子供みたいな小学生でもで石なんて石のね思考能力なんて小学生ですよというかね。そういう小学生みたいなこと言って、あの、反対するんですけれども、だけどそれだってアメリカ政府のトップ、特にトランプとバイデンとコルビーがオケと日本に核を持たせて持たせた方が東アジアが安定するという風に態度を変えた途端に全部変わっちゃうわけでしょ。

なるほど。

バランス・オブ・パワーの理解不足

だからそういうね、あのちまちました細かい反論をして「あのアメリカに何々されるからダメだ」とか「日本の原子力発電所に対する燃料が来なくなるからダメだ」とか「世界中から非難されて孤立りする」とかね、そういうちまちまだから、そういうあのね日本が核を持つことに反対する人たちは過去5世紀間の国際政治がバランスオブパワーで動いてきだとで、バランスオブパワーの動きを見間違うと大変なことになるとそれが分かってないんですよ。

アメリカのキーパーソン

あの、さっきから前があの、出ているあの、えっと、トランプと副大統領のバイデンとそれから、え、コルビーっていうのは、あの国務省の今、え、国務長官、国防省、国防省のナンバー3国防省の方すか?そう、そう。

なるほど。国防です。はい。国防。はい。

コルビーの経歴

で、あの、トランプが引き上げた人ですよね、なんか。そう、そう、そう、そう。で、あの、あの、要するに今のヘゲスは言っちゃ悪いけれどもスポークスマンみたいなもんで…ああ。で、結局彼でしょ。フォックスですね。フォックスニュースで喋ってた人で、で、コルビーは本物の軍事専門家なんです。うん。

コルビー家の背景

で、彼のおじいちゃんはじゃなくておじいちゃんは確かあの陸軍の中将かなんかで軍事学者でああ、あのアメリカの戦略に関する専門的な本まで出してるんですね。へえ。うん。だからコルビーってのは実はひのあのでやってた仕事を彼もやってると…おお、アメリカのグランドストラテジーを決定するというひおじいちゃんがやってたことを彼もやってるわけです。

コルビー家の影響力

で、彼のおじいちゃんはご存知だと思いますけれどもCIAの長官でしょ。うんうん。ああ、なるほど。そうそう。だからコルビー家っていうのはペンタゴンとCIAのトップレベルの…うん。あの人をが2人生み出してて、で、彼のお父さんは確か東京で長いていたんですよ。あ、そうだ。

コルビーの日本経験

ずれで、えっと、このコルビーも日本にちょっといたんじゃなかった?そう、そう。で、コルビーもあの、あの西ハイスクールと西橋インターナショナルかというアメリカ人向けのあの中学高校に通ってて、だからコルビーもどのぐらいたかは知らないんですけれども数年間はあの日本で日本で育ってたんです。育ってるんです彼は。ちょっと今まだ今まだ45歳かなんかまだ若いんですよね。まだ若いです。

日本へのアプローチ可能性

でも、あの、とにかく、あの、今僕、僕はあとあれですね、あの、ルビオ、ルビオでね、あの、僕はトランプ、バイデン、ルビオ、コルビー、この4人は日本がアプローチすれば日本に核を持たせるという話に乗ってくる可能性が高いと思います。

なるほど。

外務省の限界

だからもし日本の外務省がもうちょっとマな人たちだったらこの4人にアプローチしてで今日のカウンシル・オン・フォーリン・リレーションズのあの論文にあったように日本に核を持たせた方が東アジアが安定するという方向に行くと思うんですけれど、もう外務省の役人はおバカさんばっかりだからそういうことは全然思いつかないわけです。

なるほど。ええ、なるほど。

イベントへの期待

いや、もう、あの、是非のイベントでですね。はい。そういうお話を聞きたいという風に思っているんですが、もうすに今日聞いてしまいましたね、今日。いや、どうもすいません。ほ、どんどん話していただいて。いや、もう、ごめん。いや、それでよかったんです。はい。