伊藤貫の最新分析詳細(12/30)


本稿は『【真剣な雑談 年末SP】 伊藤貫×水島総「トランプ・アメリカの近未来の危うさ」[桜R7/12/30]』(https://youtu.be/0-lZJwqop4cの内容と各種補足報告から再構成した資料です。


番組冒頭とトランプ政権の評価

伊東貫の真剣な雑談年末スペシャルです。今日は国際政治アナリストの伊藤貫氏をお迎えし、世界情勢や日本の課題についてお話を伺います。まず、トランプ政権の現状についてです。最初の2ヶ月は良かったと伊藤氏は評価します。CIAやFBI、国務省から反トランプ的な人物を大量に解雇し、USAIDやNEDを通じた体制転換活動を抑制しました。また、教育省の予算をカットし、キャリア官僚を減らしました。

教育省改革とアメリカの学力低下

教育省ができてからアメリカの子供の学力が低下したと指摘します。教育学を専攻する学生は学力テストの成績が低く、基準を下げて全員を褒めるグレードインフレーションが進みました。これにより数学や自然科学が減少し、ジェンダースタディーズなどの科目が増えました。最初の2ヶ月でトランプ氏はこれを是正しようとしましたが、4月頃から関税闘争にシフトし、中国に対して140〜145%の関税をかけ、大敗しました。以降は思いつき中心の政策が続いています。

トランプの性格と政策の不安定さ

トランプ氏はアルコール依存者のような性格だと、主席補佐官の女性が暴露しました。毎日長時間一緒にいる彼女は、トランプ氏が思いつきで行動し、それを常に正しいと確信する傾向を指摘します。イラン攻撃やハマス幹部暗殺も、交渉を装いながらイスラエルに攻撃を許すパターンを繰り返しています。ベネズエラへの攻撃も本気の戦争意図はなく、思いつきに過ぎません。

ウクライナ情勢とロシアの優位

ウクライナ戦争はロシアが勝つと伊藤氏は断言します。戦力差が3対1から6対1でロシアが圧倒的です。トランプ氏はプーチン氏と話すと納得しますが、数日後には周囲の影響で強硬姿勢に戻ります。日本の外務省はアメリカやヨーロッパの情報しか信用せず、追加支援を続けていますが、これは誤りです。優秀な軍事学者は西側勝利は不可能と指摘しています。

中東情勢の悪化予測

パレスチナ問題は2026年から再び悪化すると予測します。トランプ氏の停戦案は失敗し、ガザとウェストバンクからパレスチナ人を追放する計画が進んでいます。クシュナー氏はリゾート開発を進め、イスラエル国内では極端な意見が7割を占めます。これによりユダヤ人は世界中で憎悪を集め、自殺行為になるとユダヤ人友人から聞きました。

中国経済の実力と世界構造の変化

中国経済は名目GDPでは停滞に見えますが、実質GDP(購買力平価)は毎年6%成長し、アメリカを10兆ドル上回っています。製造業規模はアメリカの2倍以上で、軍事生産能力も優位です。過去2000年のうち1800年は中国が世界一の経済規模でした。現在の国際構造は一極から三極(米・中・露)、将来的に四極(インド追加)、さらに六極(日本・ドイツ独立の場合)へ移行すると分析します。

日本の選択と独立の必要性

日本はアメリカ従属を続けると中国の勢力圏に吸収され消滅すると警告します。アメリカの有力シンクタンクCFRの論文は、日本とドイツに核保有を認め自主防衛国家にすべきと主張しています。高市首相の補佐官の発言もこの文脈で意図的だった可能性があります。日本は500年周期の大変革期に立ち、独立を回復し六極構造に貢献する道を選ぶべきです。

全体のニュアンスと警告

伊藤氏のトーンは、西洋文明の価値基準喪失とグローバリズムの浅薄さを厳しく批判しつつ、ロシアの精神性残存を評価します。トランプ外交の不安定さ、外務省の硬直性を指摘し、日本に深い哲学的再考と独立回復を強く促します。戦後80年の従属体質を脱し、真の自立を選ばなければ国家存亡の危機だと、冷静だが深刻な警告を発しています。