ラリー・ジョンソンとの対話 — 2026年8月8日(長崎原爆の日)収録
本稿は『Larry Johnson: Top U.S. General Just Privately Broke With Trump Over Iran』(https://youtu.be/VnoXkijrptA)の内容と各種補足報告から再構成した資料です。
CNNの報道によれば、統合参謀本部議長のダン・ケイン将軍は、トランプ政権の高官に対し「イラン戦争からの出口(オフランプ)を見つける必要がある」と私的に伝えた。ケイン将軍は軍事エスカレーションは裏目に出ると警告し、空爆だけではトランプ大統領の目標達成は難しいと主張した。
ラリー・ジョンソンは、こうした情報のリークは政権内部の深刻な意見対立を反映しており、トランプ氏は軍事行動を主張する側の意見に傾きつつあると指摘。米軍の情報部門(SINCOM)の一部は一時活動を縮小していたが再び立ち上がっており、来週月曜日または火曜日にイラン攻撃が再開される可能性があると述べた。
ペンタゴンではピート・ヘグセス国防長官が副長官のファインバーグ(ユダヤ系)を非難する「キリスト教徒がユダヤ人を非難する」構図が見られたが、ラリーは実際の問題はシステムに組み込まれていたと指摘。兵器生産の見通しが甘く、特にPAC-3などの精密誘導兵器は2015年から生産されているが、消費量が生産を上回っている。
米国の主流メディア(AP、CNN)は中国のレアアース依存についてほとんど言及せず、単に予算増額や利益率向上で解決できるかのように報じている。しかしラリーは「それでは問題は解決しない。彼らは厳しい方法で学ぶだろう。」と述べた。
イラン国家安全保障最高評議会は、ホルムズ海峡の開放とイラン凍結資産・制裁解除について以下の条件を提示した:
イランは「交渉か戦争のどちらかでこれを達成する」とし、交渉のドアは閉ざしていないが譲歩の余地はないと表明。ラリーは「トランプに共感を期待するな」と述べ、彼は自分の世界の中心であり、他国の苦しみに対する共感が完全に欠如していると指摘した。
8月8日、UAE所属のタンカーがホルムズ海峡で攻撃された(イランによるものとされる)。これはUAEのタンカーとしては4隻目。UAEはイランの封鎖突破を試みた結果と認め、サウジアラビアは「最も強い言葉でイランを非難し、責任を問う」と声明を出した。
また、トルコ・パキスタン・サウジ間の「メッカ軍事協定」に関して、ラリーは実際の行動が見られるまでは単なる憶測とし、パキスタンは昨年9月にサウジと二国間防衛協定を結んだが、フーシ派の攻撃には何も対応しなかったと指摘。
パキスタン国防相は「この協定はNATOのようなもので、他のイスラム諸国も参加できる」と述べ、西アジアの新たな安全保障アーキテクチャーを構想。しかしトルコ副大統領は「NATOや既存同盟の代替ではなく、補完的な構造」と発言し、両者の認識にズレがある。
ラリーは、この協定が実際にイエメンやイランに対する軍事行動に結びつくかは疑問視。パキスタンは中国に依存しており、中国はイランの孤立を望まない。また、パキスタン軍司令官アサム・ムニルは国内基盤が弱く、イムラン・カーン支持層が依然として強い。
イラクの新首相は9月30日を国際連合軍(米国・欧州諸国)の最終撤退期限と発表。ラリーは「現実的に撤退が進むだろう」と述べたが、米国がイラン攻撃を再開すれば、米軍のシステムは極度にストレスを受け、防空ミサイル不足が深刻化すると警告。
JD・バンスはFox Newsで「ホルムズ海峡は開いている」「イランの核・通常戦力は破壊された」「米国は石油・ガスの流出を最大化している」と主張。しかしラリーは「証拠を示せ」と反論し、実際には海峡は実質的に封鎖されており、米国には十分な艦船がなく、通過する船舶はごく一部に過ぎないと指摘。
トランプ大統領は習近平国家主席に対し、レアアース鉱物を求めると見られるが、中国は応じないだろう。ラリーは「米国の対中政策は統合失調症だ。敵と見なす一方で、友好的に接しようとする」と批判。
習主席の訪米は国連総会に合わせたもので、米国に提供できるものは何もない。中国側は半導体・ハイテク企業への規制緩和を求めるが、トランプが応じる可能性は低い。
イスラエルのエネルギー相エリー・コーエンは「ハマスの提示する協定文書は欺瞞であり、現行のガザ合意には反対する」と表明。イスラエルは合意を妨害する動きを見せており、ガザへの平和維持軍としてフランスを拒否した。
レバノンのヒズボラは効果的に反撃しておらず、イランとの停戦合意を守っている可能性があるが、いつ再び戦闘に復帰するかが焦点。ガザでは結婚式への攻撃など非人道的な映像が流れているが、イスラム諸国政府は行動を起こしていない。